青茶・25年安渓鉄観音

青茶・25年安渓鉄観音

販売価格: 2,040~30,210(税込)

オプションにより価格が変わる場合もあります。

種類 規格 在庫
【秋】花香 12g/袋
50g/袋
100g/袋
【秋】金賞花香 12g/袋
50g/袋
100g/袋
【秋】酸香王 12g/袋
50g/袋
100g/袋
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規格:

販売価格: 2,040~30,210(税込)

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商品詳細

【ご案内】2025年より茶葉紹介方法が文章解説に進化しました。
・茶葉の特徴をまとめた説明文
・大高勇気バイヤー視点の解説
・産地や環境についての紹介文  3つの視点から、わかりやすく解説します。


【安渓鉄観音 花香(2025年)】は、清涼感を帯びたやさしい香りに上品な花香がすっと重なる茶葉。茶湯は淡金色に澄み、口当たりはシルキー。ひと口でさらりと舌に溶ける甘みが広がり、その後じわりと旨味が続きます。爽やかな飲み心地ながら薄さはなく、透明感とまろやかさが両立。後口は清らかな甘香が長く残り、端正で心地よい余韻が静かに続きます。条索は引き締まり色沢は油潤、雑味が少なく花の通りの良さが際立つ仕上がりです。

【大高勇気バイヤー視点の解説】 清らかな気品あるフローラルが感じられるロットです。茶杯に注ぐと淡い金色が冴え、口当たりは絹のように滑らか。ひと口目でさらりと溶ける上質な甘みが舌面をやわらかく潤し、続いて雑味のない旨味が静かに層をつくります。飲み心地は軽快ながら中身はしっかりとあり、透明感とまろやかさが同時に感じられる茶葉です。飲み終えた後は上品な甘香が長く続き、喉奥へ細く長いラインで伸びていきます。条索は締まり、色沢は油潤で整い、花の香りは明瞭。温度が下がるほど香りの輪郭が繊細に開き、後味がすっきりと整います。爽やかな余韻が気分を軽くし、同時に柔和な口当たりが心地よさを支える——この“すっきり感”と“透明でまろやかな質感”の両立を高く評価し、選びました。

【安渓鉄観音 金賞花香(2025年)】は、上品で華やかな花香に凛とした芯が通る、格の高い茶葉です。お湯を注ぐと、ほのかな上質の酸味を帯びた甘い香りがすっと立ち上がり、気配は清らか。ひと口でシルキーな舌触りが明確に現れ、透明感のある味わいのあとから、じわりと上品な旨味が重なります。 後味は澄んだ甘香が長く続き、雑味はきわめて少なく、まろやかさと清らかさが美しく両立。 花の香りの良さ、口中の滑らかさ、余韻の持続性——どれを取っても均整が取れ、最高級に限りなく近い完成度をたたえる一杯です。

【大高勇気バイヤー視点の解説】 澄んだ清涼感の芯に、瑞々しいフローラルが立ち上がるロットです。茶杯に注げば淡金色の茶湯が冴え、口に含んだ瞬間にシルクのような滑らかさが明確。口当たりが透明で瑞々しく、その直後に上質な旨味がじわっと重なり、口中の輪郭をやさしく整えます。香りは華やかでも強すぎず、花蜜の甘香とごく繊細な酸の心地よさがバランスよく共存。後半は雑味の影は感じず、きれいな甘さが喉奥へ細く長い線で伸び続けます。外形は締まりが良く色沢は油潤、花の香りの透明感が高く、温度が下がるほど香調の層が丁寧に解けるのも美点。濃度を上げても角が立たず、透明感とまろやかさを保ったまま厚みが増す抽出耐性があります。上品で澄んだ入り口のあとに旨味が自然に滲み出る茶葉、“透明度×旨味”の均衡が際立つ完成度を高く評価し、選びました。

【安渓鉄観音 酸香王(2025年)】は、繊細で透明感のある香りの芯に、しっとりとした厚みが静かに重なる茶葉です。立ちのぼりは清冽で、ほのかに白いチーズを思わせる乳香が漂い、爽やかさの内側に凝縮した旨味を感じさせます。口に含むと、シルキーな舌触りからグッと凝縮したコクがひろがり、清涼感と豊かな旨味が層を成して長く留まります。酸香特有の上品さと凛とした骨格は品評会でも主流のスタイル。希少性の高い酸香王ならではの純度と余韻をお楽しみください。

【大高勇気バイヤー視点の解説】 澄んだ立ち上がりの中心に酸香特有のニュアンスがあり、清涼感と厚みのある旨味を同時に描く希少ロットです。茶杯に注ぐと淡金色の茶湯が冴え、最初の舌触りは上質なシルキー。続いて、白いチーズを連想させる柔らかな乳香が花の酸香と重なり、凝縮感のあるコクが舌全体にすっと広がります。香りは鋭さではなく品の良い透明度で通り、温度が下がるほど酸香の輪郭がいっそう明瞭に。後半は涼やかな気配を保ったまま甘みが細く長い線で伸び、雑味を全く感じません。外形は締まり良く色沢は油潤、抽出を強めても角が立たず、清・酸・甘・旨のバランスが崩れないのが強み。品評会で主流となる上質な酸香スタイルを端正に体現し、清涼感と豊富な旨味の重なりが高い完成度を後押ししています。希少性、香味の純度、余韻の伸びを総合評価し、酸香王の名にふさわしい茶葉として選びました。

安渓鉄観音花香生産日:2025年10月20日
安渓鉄観音金賞花香生産日:2025年10月16日
安渓鉄観音酸香王生産日:2025年10月13日
賞味期限:18ヶ月


名香が生まれる青茶の里・安渓(あんけい)

安渓県は、中国福建省・泉州市の西部に広がる山あいの郷。標高600〜1,200メートルの丘陵と渓谷が連なり、雲と霧が日々往来します。花崗岩や片麻岩が風化した酸性の赤黄壌土は排水性に優れ、昼夜の寒暖差と清らかな山水が芽葉に澄んだ甘みとしなやかな骨格を与えます。名山のなかの“細かな畑ごとの個性”を一つずつたどりたくなる——そんな豊かな産地が安渓です。

春と秋、柔らかな新芽は一芯二〜三葉で丁寧に手摘みされ、竹簾で静かに萎凋。続いて、籠を揺らして葉縁に微細な傷をつける「揺青(ようせい)」を幾度も重ね、香りを引き出します。短時間の殺青、圧をかけすぎない揉捻、そして遠火〜炭焙での仕上げ。産地が育む味わいを損なわない穏やかな製法が、安渓青茶の気品を形づくります。

■ 黄金桂(おうごんけい) 安渓を代表する香りの銘柄。黄旦(こうたん)系の品種に由来し、桂花(キンモクセイ)を思わせる明るい香りが身上です。茶湯は淡い金色で、入口は軽やかな甘み。中盤から透明感のある旨みがすっと伸び、後口は澄んだ余韻へ。低めの焙煎では花香が前に出て、温度を上げると蜜の厚みが加わります。

■ 鉄観音(てっかんのん) 観音韻と称されるふくよかな香味が魅力。蘭を思わせる香りと、舌に寄り添う丸みのあるコクが調和します。軽火仕立ては清らかで瑞々しく、中火〜炭焙では厚みと落ち着きが深まり、喉の奥に長い甘香を残します。渋みは控えめ、口当たりは絹のように滑らか。淹れ重ねるほど層が現れます。

安渓が育んだ二つの名香——黄金桂の明るい花香と、鉄観音のしっとりした観音韻。 霧と岩、清水が重ねた香りの景色を、一煎ごとにじっくりとお楽しみください。

安渓鉄観音原産地・西坪&祥華の生態環境をご覧ください!