2021年鳳凰単叢鴨屎香Teabag・ブラック

【ご案内】2025年より茶葉紹介方法が文章解説に進化しました。
・茶葉の特徴をまとめた説明文
・大高勇気バイヤー視点の解説
・産地や環境についての紹介文　　3つの視点から、わかりやすく解説します。

【鳳凰単叢 鴨屎香 TeaBag〈ブラック〉（2021年春・3年熟成）】は、広東省・鳳凰山で早春に摘んだ芽葉を伝統炭火焙煎で仕上げ、ティーバッグに封じ込めた烏龍茶です。 明るい橙黄色の茶湯は透明感にあふれ、3年間の穏やかな熟成でミルキーな甘香・蜂蜜香・焙煎香が円熟し、調和の取れた香味を備えています。 お湯を注ぐと、鴨屎香特有のとろけるミルク感と蜂蜜のような甘い香りが立ちのぼり、軽やかな炭火焙煎香が奥行きを添えます。 口に含むと、蜂蜜の甘みとナッツを思わせる香ばしさが濃厚な茶湯とともに広がり、複雑で変化に富んだ風味が舌を包み込みます。 余韻にはやわらかな甘香が長く残り、炭火焙煎の円熟味と3年熟成のまろやかさが静かに続きます。

熟成の魅力
2〜10年のエイジングでさらに優美で繊細な風味へと育つポテンシャルを秘めており、今後の変化も楽しめるティーバッグになっています。

【大高勇気バイヤー視点の解説】 鳳凰山で早春に摘み取った鴨屎香品種を炭火でじっくり焙煎し、３年間静置した後にティーバッグへ封じた限定ロットです。湯を注ぐと、とろけるミルク感に蜂蜜の甘香が重なり、軽やかな炭火香が奥行きを添えた上品なアロマが広がります。ひと口含めば、蜂蜜のような甘みとローストナッツを思わせる香ばしさが濃厚な茶湯とともに舌を包み込み、複層的な味わいがゆっくりとほどけます。余韻には柔らかな甘香が長く続き、炭火焙煎の円熟味と３年熟成のまろやかさが静かに響きます。今後さらに熟成を重ねれば、優美で繊細な風味へと育つポテンシャルも秘めており、長期的に楽しめる一本です。

鳳凰単叢鴨屎香生産年：2021年
ティーバッグ生産日：2024年12月10日
賞味期限：15年

雲霧が育む鳳凰単叢の宝庫・大庵村（ダァアンツン）

大庵村は広東省潮州市、鳳凰山系の烏岽山（ウードン山）山頂近くに広がる高山の集落です。標高は約950〜1,000 mに達し、鳳凰山でも最も天空に近い茶園のひとつと称されます。

この高度がもたらす冷涼な気温と、年間を通じて立ちこめる雲霧が日射をやわらげ、茶葉はゆっくりと養分を蓄積。北側斜面が多いため朝夕の直射が穏やかで、葉内のアミノ酸と芳香成分が豊かに育まれます。  山肌の黄壌土には火山由来のミネラルが多く、湧水が絶えず流れることで土壌が常に湿潤に保たれるため、茶樹は深く根を張り、滋味深い風味を宿します。

村では樹齢百年以上の古茶樹が多数保護され、なかでも約580年を数える「大庵宋種」は“鳳凰山単叢王”と呼ばれる伝説的な老樹。毎春、その若芽が手摘みされ、伝統の炭火で静かに焙られることで、比類なき香味が生まれます。

茶湯は澄んだ琥珀色。黄梔子（クチナシ）や蜜蘭を思わせる華やかな花香が湧き立ち、口に含むと厚みのあるまろやかな甘みとほのかな苦みが重なります。飲み終えた後も、高山特有の清涼感と蜜のような余韻が静かに続き、潮風を運ぶ雲海の情景がふわりとよみがえります。

大庵村の大自然と数百年の茶作りの“工夫”が調和した茶葉
その豊潤な香りと悠久のストーリーを、ぜひご堪能ください。

鳳凰単叢原産地・鳳凰山の生態環境をご覧ください！

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